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『DECADANCE III ~ハイノミドリ~』ネタバレ感想文(長文)

『DECADANCE III ~ハイノミドリ~ 』ネタバレ感想文です。

毎度の事ながら 長文です。
感想と言うよりは 個人的意見文になってしまった。
ごめんなさい。

新しい物語です。
I と II の元となるのが III。

新作ってね 観る側もドキドキするんだよ。
ドキドキして 泣いたり 笑ったり 苦しくなったり うれしくなったり
脳内フル回転させないと 分かんないし。(笑)

このサブタイトルの 「ハイノミドリ」

はじまりを告げる鳥の名前。
私は 「灰色の世界を緑に変える鳥」
って 思ってるんだけど。

創造したモノを破壊する
破壊のための創造なの。

ここでちょっと思ったのが アンドレのお芝居。
創っては壊しを続ける集団。
今回 はじまりなんだ きっと。
新生ANDENDLESS。
そんな思いが込められた作品じゃないかなって思ってます。

冒頭のイメージシーン大好きです。
灰を落としているのか はたまた 時の砂なのか。
その辺りは わかりませんが ハイノミドリの声を聞くシーン。
大好きです。

私の中のアシッド。
テトに命をやれるくらい 愛していて
一生を捧げる相手は テトだと思っていた。
ハイノミドリの森で出会ったセナに 一目で恋に落ちた。
地図を見つけた時から 恋していたんだと思うな~ 彼は。
テトに譲れない想いになった。

セナとテトがお互いを 愛する事が分かっていたと思うの。

セナの3つの罪のための 3つの国。
3つの破壊って言っても良いだろう。

国を作るには 3つあればいい。

一つは 時計
一つは 鍬
一つは 酒

国を作る 6人の英雄は選ばれた。

時計を作る ギリング
鍬を持つ  ハイデルとドーグ
飲み屋の姉さん キラ
ジーラモの息子 マクラン
アシッド
そして 紙芝居屋の ローズウェル

魔女伝説はじまりの物語。
ハイノミドリの森に住む魔女を殺すと 
不老不死が手に入るという。
魔女の願いは一つ
「私を殺して」

「死なない」ってね つまらないと思うんだよね。
不老不死を手に入れるの物語って 多いんだけど
死なない事に魅力は感じられない~ 私は。

毎日を一生懸命に生きるのは やってくる死に向けて。
後悔のないように毎日を生きる事なんじゃないかな って思うの。
私は 明日死ぬような病気にもなったことがないから
悠長な事を言ってるのかも知れないけど。
でも 事故で明日死ぬかも知れない。
それは あるから。

何一つ後悔のない様になんて死ねないと思う。
でも 一生懸命な毎日を精一杯だったら どうだろうか。
周りがそれを受け入れるかは 別として。

「明日死ぬよ」って 分かってないから 
恐怖なく毎日を過ごせる。
私は死なない なんて どっかで思ってる。
それは あると思う。

ちび助を産んだ時に思ったのが 「まだ死ねない」って。
”私はこの子のために生きてきた”って。
”大きくなるまで 生きたい” って思ったし 今も思ってる。
だから 私は 死ねないの。

セナは 恋をした。
それが 一つ目の罪。
テトパパに恋をして 牢屋を出た。

そして 子を産んだ。
それが 2つ目の罪。

どうして 恋した事が 罪なんだろうって思ったの。
私的解釈。
魔女の自分に近づくモノは 皆死んでいく。
なのに 恋をしてしまった。
そして 愛しい人の子を産んだ。
テトパパは恋をして 死んでいったのだろう。
きっと 恋しい人を殺してしまった事が
1つ目の罪じゃないかなって 思います。

セナはテトに恋をした。
それが3つ目の罪。

セナはね テトのために 生きているの。
テトは 愛おしい我が子。
たぶん・・・。


破壊のための6人の英雄も。

ギリング@岩崎くん
手先が器用なだけが取り柄の男。
ちょっと 秋葉原に良そうな感じ。(笑)明るい秋葉原~。
すっごくね 良い事言うんだよ 彼は。
テトがアシッドのところへ行く前に 伝える言葉が大好き。
トークショーでの衝撃の事実でしたが(笑)
ギリングは岩崎くんだから 涙だったんだろうな~。

時など止まらない。
このまま永遠に続けばいいと思う事は すぐ過ぎていく。
私も 思った。
このまま 時が止まればいいのにって。
しあわせな時間 止まれ~って。
けどね 進むんだよね。
後ろばかりを見ていられないから 
前向いて 次の時間を楽しむためにだ。


ハイデル@佐久間さん と ドーグ@寛司くん

ハイデルは一番冷静な人。
アシッドを冷静に観ている。佐久間さんじゃなきゃって感じがした。
「お前達と夢を見る。その夢は一度きりだが 恨むなよ。」
アシッドのこの言葉を一番理解している人だよね。

だから 「役目は終わった」と 言われた時に 
冷静に受け入れたんじゃないかな~。

ドーグはね 威勢の良いチンピラ君。(笑)
今回はおにぎり呼ばわりされていて。
具が ちょいちょい変わるんだけども。
「こんぶー」が一番好きだった。
テトの「あまじおからい」に毎回爆笑しました。

ドーグの最後の台詞が大好きなのです。
穴掘るまで死なない理由が。
後の世に出てくる革命家のために。
きっと ラッセルはこの穴を使ったに違いない。
初日から泣いてた ココ。

キラ@良子さん
姉さんです。勝ち気な姉さん。
最初のアシッドとヘンドリックの掛けシーンから
アシッドが好きなのが 見えてました。

アシッドの事を一番理解してくれるのがキラ。
西田さんを一番理解してくれるのが良子さんって 裏にあるな
と 勝手に思ってます。

人が変わったように破壊へと進む彼の想いを
分かってくれてる。
「あんたの子でも産んでやるよ」
と 言う キラの気持ちはどうだったんだろ。
「国は3ついるんだよ」
あの言葉で アシッドがセナを好きなのが分かったんだ と思った。
だから あの言い方なのかな って。

「キラ あの時お前も連れて行けば良かったな。」
は 私の頭の中で
「お前を好きになれば良かったな」
に 勝手に変換されています。(笑)

でもね
アシッドのこの言葉で キラの気持ちが救われたんじゃないか
って思うの。
例え愛されていなくても 愛している人の子を産むのは 
しあわせな事だと思うから。
キラは しあわせだったんだと そう思っています。

一番好きな台詞はね~
「お飲み物がかわいいな~っ!」
ハイデルの注文に言う台詞なんだけども 超かわいい。


個人的にはデスね、 千秋楽スペシャルで 
三角さんに言って欲しかった。
三角さんに「カルアミルク」とか注文して頂いて。(笑)
その後ね ファルコンが出てくる重要シーンだから 
ダメか~って思ってたけど。

好きなシーンは
モリナーゼ@京佳ちゃんとの ネコ対決「シャーッ!」って。
2人とも 超カワイイ。

モリナーゼ@京佳ちゃんは 姉さんが好きだな。
テトを好きだと思いこんでいて 応援しようと空回りな感じ。
髪型がね えらいことになってましたね。
でも 京佳ちゃんは かわいいから 大丈夫です。

アシッド@殿
アシッドはね わがままだな~ コイツです。(笑)
小さい時に 親から毒を盛られて殺され掛けている
って エピソードから見ても 屈折した心の持ち主。
「いらない存在」って 思ってるんじゃないかな。

だから ファルコンに向かって 
「殺せば済む事だろう」
って 言っちゃう。
セナが「私を殺して」って言ってるけど
本当はアシッドが「私を殺して」じゃないかと思ったりした。
自分へと憎しみが向くように 策を練るの。
背負って死んでいきたかったんだろうか。

マクラン@大畑くん。
こいつが英雄なのが 分からんかったんだよ ずっと。
ヘンドリック@塚本さんとの掛けは コイツなんだよね。

塚本さんは 全く違う人で登場。
ジーラモ家の次期頭取です。
家の事じゃなくて マクランを思う人。
演じ分け がすごいな~って 思った。
「気持ちいいくらい不正行為だ」
が好き~。

次の王は マクランなの。
彼にするから ジーラモ家のチカラ貸せって。
最初から 自分は 破壊する側だって 言ってるね~。
書いていて 気がついた。

「親の七光りってのも りっぱな才能だ」
殿の言い方が好きだったりします。

そして ローズウェル@加藤さん
声がね 素敵だから ストリーテラーばっちりでした。
語る人って 大切。
「あの~ 間違えた!」は 毎回笑いました。
紙芝居屋のおとぎ話。
ローズウェルは 英雄の話をさせるために
選んだんだろう きっと。

そう踏んでます。


忘れてはいけない 
ハイノミドリの魔女セナ@上原歩さん

実のところ 
物語の世界を壊す人じゃない事だけを祈ってました。
そしたらね すごく 素敵な人でした。
セナって 悲しい境遇だと思うの。
みんないなくなっていって 1人生き続ける存在だから。
そんな悲しみを背負ってるだけじゃなくて 神秘的な感じ。

「テトを守ってくれてありがとう」
って アシッドに 言うんだけど 
これって 母の想いも込められてたのかな~。

アシッドはセナに言うの。
「お前に出会えて良かった」
これが好きって告白だよね?

人(魔女だけど)を好きになる事ができたんだから
ありがとう なんだろうな~。


テト@雅和さん
雅和さんのためにある”テト”です。
唯一 アシッドのために祈ってくれるテト。
「おはよー」
やさしくて 大きな愛の持ち主だと 私は思ってます。

1人芝居の長い台詞があるんだけど 息するの忘れるくらい
集中しました、毎回。

テトにアシッドは刺されて死んでしまうでしょ。
あの時の「それでいい」
なぜそれでいいんだろう?
最初は すごく疑問だったの。

「祈る事と逃げる事は違う」
って そう言うことなのかなって。
アシッドは テトの手に掛けられたかったんだろな きっと。
そんな気がする最後でした。

3つ目の罪も分かっていたけど 聞きたくなかったアシッド。
セナが恋しているのはテトだから。

テトが恋しているのはセナだから。
選んで欲しい人に選ばれなかったアシッド。
生きる理由がなくなったんだろうって思った。


テトは これから3つ目の破壊まで長い長い年月を
たった1人で 生きていく。
「祈る事と逃げる事は違う」
その言葉を胸に 見つめ続けるはじまりの物語。


『DECADANCE』 デカダンって読みます。

DEAD CENA」 を変換して
DECADANCE

セナを殺すって意味。
破壊を意味するの言葉です。
6人の英雄と考えるんだけど。
みんな 笑顔なの。

英雄達は 新たなる冒険の場所を見つけた。

創っては壊しを繰り返す。
壊したところから 新しいモノを創り出す。
それが 本当の「DECADANCE」の意味じゃないかなって
そう思ってます。 



あ、楽日スペシャルは・・・覚えてるだけ書きます。

「紙芝居屋のペースでやりたい」
のところ。

「北京オリンピックの閉会式を1人で」
「おもしろカマキリ」
「矢沢永吉になりたい 三輪車に乗った 野球少年」
なんて 無茶苦茶なフリですか!殿!
を 見事に加藤さんがやりきった。
拍手でした。

佐久間さんの「カシスオレンジ」が 「いいちこ」に。

ジーラモ家の 家来がやたら増えていた。(笑)

三角さん登場 
「ジーラモ様! 隣の家に塀ができました!」
「関係ないだろ!」
「へい」
・・・

児島さん登場
「ジーラモ様!」
「なんだ!」
「Good morning!」
・・・

杉山さん登場
「ジーラモ様」
「なんだ!」
「なんでもありません!」
・・・

なんじゃそりゃ~!(笑)

次に出てくるローズウェル@加藤さんに
「ジーラモ様は 色んな部下をお持ちですね」
と 言われていた。(笑)

長々と書いたのに オチが楽スペとは・・・sweat01

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コメント

はじめまして!DECADANCE1~3の感想記事、楽しく読ませて頂きました。
いきなりのコメント失礼します。

>これって 母の想いも込められてたのかな~。
は私も思いました。きっとセナは最初から自分の大事な子供だってわかってたんですよね。

個人的にはマリウスよりアシッドの方が人間的だったと思うんです。
何と言うかマリウスより弱い部分があると言うか、屈折の仕方がまだ人間的(笑)と言うか。マリウスの方はもう屈折率とか狂気度合いが完全に出来上がっちゃってて揺らがない感じに見えました。…が、ともこさんの感想を読んでると、なるほど~とも思います。
実際のところはどうなんでしょうね。

そして仮装祭の馬に混じったピンクの子って、私の角度からではよく見えなかったんですがともこさんの感想を読む限りもしかして歩さんだったんでしょうか…?だとしたらびっくりです。

あと3の楽日スペシャルは、雅和さんの猪木の物まねもぜひ入れてあげて下さい。(笑)


余談ですが「海の上のピアニスト」の映画、派手な盛り上がりシーンはありませんが、西田さんのお芝居とはまた別としてお勧めです。ぜひぜひ見てみて下さい。
大好きな映画を大好きな役者さんが、大好きな演出で舞台化されるので今から楽しみで仕方ありません。


長々と失礼致しました!
海の上のピアニストの感想も(まだ大分先ですが)楽しみにしています。

投稿: みやこ | 2008年8月28日 (木) 16時23分

>みやこさん

初めまして。
コメント&完読 ありがとうございます!
長いコメント頂くなんて うれしいです!

マリウス・・・贔屓なんで すみません。
私の中では 「愛されてる意味を知らない子」なイメージ。
彼の救いは 友達に恵まれた と言う事。
これがなければ ただの狂気的人物ですよね~。

ピンクの全身タイツは 歩さんでしたよ。
えっとね 「合コン」か「コンパ」 って 言ってた気がします。
あんな格好で コンパはイヤだな~。(笑)
ギャランドゥ@けんにぃ 忘れてた。

あと 雅和さんの猪木!
そうでした!うまいですよね~。(笑)

「海の上のピアニスト」 楽しみです。
久々にDVD見ようと思います。
楽しみです~。

投稿: ともこ | 2008年8月28日 (木) 22時23分

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